スプリアス特性が良くなった最近のBaofeng UV-5R(2024)の送信系統図

以前に最近のBaofeng UV-5R(2024)のスプリアス特性の測定をしました.

https://je1rav.blogspot.com/2024/10/baofeng-uv-5r2024.html

保証認定を受けようかなと思って,最近になって分解して中身を調べたのでここに示します.

分解方法はJH4VAJさんが詳しく書かれていますので,それに従って分解しました.https://www.jh4vaj.com/archives/17690

2020年のJH4VAJさんの記事では,「ファイナルトランジスタが違った」のタイトルで,それまでのものとはファイナルトランジスタが変わったことが示されていました.

今回分解したのは,ブログでスプリアス特性を測定したBaofeng UV-5Rです.基板写真を以下に示します.


JH4VAJさんが調べられた2020年の物とは大きく変わっています.最大の変化は,トランシーバーIC以降の送信部分がVHFとUHFで完全に分離されている点です.バッファーアンプ,ドライブアンプ,パワーアンプ,LPFが2系統ついています.また,それぞれのバンドのLPFに使われているコイルの数も増えており,段数が増加していると思われます.この送信用アンプの分離とLPFの段数の増加で,高調波スプリアスが抑えられていたようです.

ちなみに送信系統図は以下になります.




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