UV-5R Miniの高調波スプリアス特性とその対策
最近BaofengのUV-5R Miniを購入しました.カラー液晶が見やすい小型機で高調波スプリアス特性についてもいくつか報告があり,435MHz帯は大丈夫のようです.一方,145MHz帯は新スプリアス規定を満たしていないようで外部LPFが必要とのことです.
そこで,TinySA Ultraを使用して高調波スペクトルを測定して見ました.
145MHzで送信し,60dBのアッテネーターを通過させたのちにTinySA Ultraに入力しています.この場合,これまでにも言われているように第2高調波(290MHz)が-55dBc程度出ており,残念ながら新スプリアス規定(-60dBc未満)を満たしていませんでした.しかし,あと-5dbほど下げればOKなのでハードルは高くありません.JH4VAJさんのLPFを付ければ余裕で新スプリアス規定をクリアできると思います.後でも出てきますが,幸いなことに第3高調波(435MHz)は出ていません.
次は433MHzで送信し,60dBのアッテネーターを通過させたのちにTinySA Ultraに入力しています.この場合,高調波スペクトルは綺麗で,新スプリアス規定(-60dBc未満)を満たしています.
145MHz帯で運用するときにはLPFを付けて,435MHz帯ではLPF無しで運用するスタイルで大丈夫です.前出のように145MHzでの高調波成分は第2高調波(290MHz)だけで第3高調波(435MHz)は出ていないなので,290MHzのBSP(バンドストップフィルター)を付けっぱなしにして両バンドで運用する方法もあります.5dbの減衰で良いので1poleで十分だと思います.出力回路に直列にLC並列共振回路を入れるか,並列にLC直列共振回路を入れるかのどちらかですが,今回は前者としました.回路は以下のようになります.
JLCPCB用のガーバーファイルは"BSF-s290_garber.zip"です.
コイルは0.7mmの銅線を内径3.5mmで1.5ターン巻いた空芯コイル(3.5x1.5Tx0.7)で,JH4VAJさんが450MHzLPFで使用されているのと多分同じものです.コンデンサーは805サイズの18pFです.共振周波数は若干低めなので,コイルを少し伸ばしてインダクタンスを下げて共振周波数を合わせています.何となれば,高調波スプリアスの状況を見ながら調整しても良いでしょう.
出力回路に並列にLC直列共振回路を入れた方がコンパクトにできるかもしれません(参考例:トラップ周波数は違いますが,春日井デジタル無線研究会のRT-4D用の435MHzトラップの製作例)
このBSFをつけた時の145MHzで送信した時の高調波スペクトルは以下のように綺麗になりました.新スプリアス規定(-60dBc未満)を満たしています.






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